奇跡の安比高原

2009-12-19 (土)
- 紀行文/東北地区

今年は雪が全く降らないらしい。
昨年の安比ツアーで雪の少なさに「10年後には北海道でしかボードできないんじゃないの」と嘆いたものの、10年後どころか翌年でツアー崩壊の可能性。

安比高原公式サイトのライブカメラを毎日見ながら、緑生い茂る映像にため息をつくばかり。
ひたすら雨乞いならぬ雪乞いの儀式で降雪を祈る。
あまりに降雪がない場合はツアー自体中止(※1)になることも。

(※1)ツアー自体中止……その場合は全額返金になるそうですが、それでも虚しい。

そしてツアー実施数日前。
ついに奇跡が。

低気圧が急速に勢力を増し天候は悪化。間一髪というところで雪が降りツアー実施決定。
こうして我々は5年目の安比高原へ行くことになった。

そんな雪のないギリギリ状態でツアーを見合わせた客が多かったのか、それとも早々に見切ってキャンセルした客が多かったのか臨時新幹線の車内はガラガラ状態。
盛岡駅から安比高原への直通バスに至っては乗客は我々のグループのみという超貸し切り状態。

ちなみに雪は5年ぶりに盛岡駅で積雪を観測し、期待は高まる一方だった。
例年通り日付が変わるぐらいに宿泊場所「ヴィラ3」に到着。
長時間の旅にもかかわらず興奮が冷めやらないのは今年も同じ。まず風呂に入り、酒を飲み雑談。そして寝る寸前に「腹が減った」と言いだしカップラーメンを食べ出す強者も。

気がつけば深夜2時。

雪を望むものたち

日が昇り1日目。
ホテルのカーテンを開けると、そこにはまばゆいばかりの雪が降り積もりそして今この時も続々と降っていた。

過去5年の安比高原の雪。

安比高原 fig.5年前(2005年)
安比高原 fig.4年前(2006年)

(3年前の写真はサーバが飛んだため紛失)

安比高原 fig.昨年(2008年)

そして今年。

安比高原 fig.今年

最良とは言えないものの、数日前まで緑の大地だったことを考えれば合格点すぎるほど。
それでも直前に雪が降ったばかりのためザイラーゲレンデを含め大半のコースは閉鎖。山頂から滑ってこられるだけでも御の字と言えるだろう。

しかしその分、雪質は最高に良かった。
5年前(第1回)のときはショートスキーでの参戦だったため、パウダースノーの恩恵に浸れなかったものの苦節5年。ようやく素晴らしい雪質に巡り会えました。

守るべきものたち

思えばこの5年間で生活は大きく変わりました。
5年前にメンバーの中で結婚している人間は誰もいませんでした。それが5年後の今年。結婚どころかパパになった人も……。
自分も転職を2回して全くの別世界へ。

「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」
という諺がありますが、三日どころか五年も経てばやはり人間変わるもの。
みんなにはそれぞれ彼女や妻・子どもなど守るべきものができ、自分だけの体ではなくなってしまった。

そのためか3~4年前までは、グルグル回ったりピョンピョン跳びはねたり技を披露し合っていたのに、今年は誰もやろうともしない。
普通に滑ってくるだけでなのである。
つまらない、実につまらない(←自分は繰り広げる技すらないので他人事)。

考えてみれば今年メンバーの年齢は全員30歳を超えた。
ゴンドラの中でふとその話題になった。

「きっと(自分たちを見ている)他の連中から”あのオッサンたち必死こいてんなwww”とか思われてんのかな」

奈落の底に叩き落とされるようなことを言われ密かにショックを受ける。

安比高原 fig.コースは人が少なく快適

食べるべきものたち

決して歳を取ったからだとは思いたくない。
きっと初滑りのせいで体が慣れていないせいだと思う。

少し滑るとどっと疲れる。
それでも昨年よりは体を動かす仕事に変わり、毎日の自転車通勤を始め体力の回復には自信があったはずなのだが。
昼食時に座って休憩すると1時間はあっと言う間。

安比プラザ fig.このガラガラさが魅力の一つ

ちなみに毎年恒例のシュークリームとプリンは時期尚早らしく来週から販売を開始するとのこと。
その情報を聞き、激怒(←嘘です)したM澤さんが店で買ってきたのが……

メガエクレア fig.メガエクレア

決してネタで"メガ"とか言っている訳ではなく商品名が"メガエクレア"なのだ。
ちなみにお値段840円なり。

もっとも我々はこのメガエクレアを13分割して食べたのですが、それでもかなりのボリュームがありました。
ところが目撃情報によればオージー(と思われる人)が一人で満足そうに頬張っていたらしい。
いやはや。まったく世界は広い。

夜はしゃぶしゃぶ fig.夜は和食でしゃぶしゃぶ
盛楼閣の焼肉 fig.そして今年も盛楼閣で焼肉!(※2)

(※2)焼肉!……ちなみに同行メンバーW辺君は焼肉を食べていません(ことになっている)。 なんでも嫁から「ただでさえボードで楽しんでくるのに、そ の 上 焼 肉 ま で……」と言われたかららしい。 結婚生活は大変だ。

笑うべきものたち

夜は例年のように撮影した動画で反省会。
今年は撮影のプロS田先生に長時間撮ってもらい満足です。ゾンビ滑り(※3)は相変わらずなものの、2年前と比べてかなり上達したと思うがどうだろう。

(※3)ゾンビ滑り……背筋を丸めてしまうためゾンビが滑っているように見えらしい。不本意である。

そしていつの間にか始まった画伯大会。
「"カールおじさん"を描け」「"おばけのQ太郎"を描け」「"ロビンマスク"を描け」……etc
頭の中ではなんとなくイメージがあるものの、いざ紙の上で表現してみるとこれまた酷い酷い。
しかもみんな脳ミソの隅から記憶を引っ張り出して懸命に描いているから始末が悪い。いざ作品発表の段階になるともう大爆笑。スノーボードの筋肉痛よりも、むしろ笑いすぎて腹が筋肉痛。

そんなこんなで楽しいひとときはあっという間に終わりを告げ。
帰りの新幹線の中では明日からの現実世界に憂鬱な思いを抱きながら東京に向かうのでした。

安比高原 fig.楽しい思い出はまた来年

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