亀屋へ行く

2007-02-16 (金)
- 紀行文/北陸地区

今年もこのイベントがやってきた。自分にとっては3連闘のスノーボード。 かつてないハイペースに疲労は相当なものだったが、このイベントだけは外すわけにはいかないのだった。

「亀屋」

石打丸山スキー場の近くにある旅館の名前である。正式には「亀屋旅館」という。 前の職場の後輩N地君が大学(高校だったか?)時代に宿泊して以来、ずっと贔屓にしている宿。

彼が入社してからは会社の人間もその魅力にハマり、毎年みんなで「亀屋」へ行くことが恒例行事になっている。

石内丸山 亀屋旅館 fig.今年もお世話になります

亀屋の魅力を一言で表すとすれば「アットホーム」なところに尽きる。

正直なところ布団の上げ下げはセルフサービスだわ、風呂は狭いわ、湯の温度調節はアホだわ、備え付けの部屋着、洗面・入浴用具はないわ……と、 ハード面での古さは否めないのだが、それを補ってなお余りあるまるで家族のような暖かさと居心地の良さ。 現代の日本で忘れられてしまったものが亀屋にはある。

……と、いうのは言い過ぎではないだろう。

退職したにも関わらず、今年もN地君は自分を亀屋に誘ってくれ、もう感謝・感激・雨・あられ。 スノーボード3連闘のラストは「石内丸山に行く」のではない「亀屋に行く」のだ。

当日になるまでメンバーを知らなかったのだが、N地君は自分の知り合いに声をかけまくったようで総勢16名。 これも彼の幅広い交友関係と人徳の賜物。金曜朝出発組、金曜夜出発組、土曜朝出発組に別れそれぞれ亀屋を目指す。

自分は金曜夜出発組。 前の職場に21時に集合し後輩S田君の車で行く手筈になっていた。3ヶ月ぶりに訪れる前の職場は妙に懐かしく、ほろ苦かった。

結局S田君の車が遅れるというので出発は1時間延びて22時に。彼らが来るまでにM澤さんたちとたわいもない話をする。

が、やはりというべきか。悲劇は起きた。

もうそろそろ出発しようか、というタイミングを見計らったかのように職場の電話が鳴った。

(こんな時間にいったい誰が……)

まぁロクな内容の電話ではないだろうと思っていたら、そうこうしているうちに内線がこの部署に回ってきた。 M澤さんが電話を取る。やはり顧客(※1)からだった。

(※1)顧客……自分が退職する直前まで関わっていた仕事の顧客と同じ。なのでなおさら。

電話口で顧客と会話するM澤さんの声は暗かった。

情報を総合すると、顧客からとあるプログラムの処理を変更して欲しいという依頼があった。 で、その対応をしたプログラムを今日(金曜日)の夕方に顧客に納品した。 ところが顧客の伝達ミスで変更してほしいプログラムはもう一つあった。それをやって欲しいという内容……らしい。

顧客「……で、期限なのですが明日(土曜日)の昼に客先に納品するので……朝の4時頃までに対応してもらえれば……」

( ゚д゚)ポカーン

あまりに理不尽な内容なのに「No!」と言えないのが前会社。これを無料奉仕するのが「お客様にとって良い会社」(※2)

(※2)お客様にとって良い会社……前会社の社長が言い続けている会社の3大モットーのうちの1つ。

可哀想なことに、この処理を担当したのがN地君だったために彼(土曜朝出発組)は深夜に出勤するハメに。 M澤さんも会社に残り、金曜夜出発組はM澤さんを取り残し、残りのメンバーで亀屋に向けて出発。

最悪、N地君とM澤さんは参加できなくなるかもしれなかったので車中はもう愚痴やら放送禁止用語の嵐。

「ファッ○ン!****(※3)」「もうホント、ファッ○だよ!」「ファーーーーーッ○!!」

(※3)****……顧客の会社名。伏せ字にさせて頂きました。

同乗したNinNin(※4)には何のことやらサッパリわからない微妙な空気を作ってしまったのだが、この流れはもうどうしようもなかった。

(※4)NinNin……繋がりを話せば長くなる今回のボード参加者の女の子。前々回のボード(→「俺だけ1泊、日帰りボードツアー」参照)で私のビンディングを救出してくれた。

きっとこの往路の微妙な空気が復路の車の変更という事態に繋がったのかもしれない思うと、申し訳ないことをしてしまった。

車は都内で多少の渋滞に巻き込まれたものの、高速道路に乗ってしまえば驚くほど順調だった。 S田君の運転するこの車は亀屋に到着次第、先発隊(金曜朝出発組)のM山さんやシゲ(※5)に連絡をとる手筈になっていた。

(※5)シゲ……後輩N地君の無二の親友。気さくな性格のためか前職場の人間との親交も深い。

本来ならばこの緊急事態を先発隊にすぐにでも報告しなければならないのだが、「言えば必ず(先発隊の)テンションが下がる。到着してから言おう」 という理由からこの事実は伏せられた。

深夜2時に亀屋に到着。 先発隊に連絡を取り静かに宿に入ろうとしたのだが、亀屋の女将さんが夜食まで用意してご挨拶してくれた。 深夜ということもあり夜食(※6)にはほとんど手をつけられなかったのが心苦しかった。

(※6)夜食……とても食べきれないほど用意されていた。ちなみにメニューはギョーザ。

翌朝。

朝食を食べている頃になんとか土曜朝出発組が亀屋に到着。そこにはM澤さんやN地君の元気な姿もあった。 さすがにN地君は一睡もしていなかったらしく、すぐその後に午前中ダウンしてしまったが。

参加者のうち、N地君の大学時代の友人とその嫁さんはあとから合流するらしい。

とにかく。 トラブルはあったものの前職場組は無事に全員そろった。いよいよ自分自身の黒歴史を克服するときがやってきたのだ。

(つづく)

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1. posted by buildnow gg

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