関東では正月恒例行事となっている箱根駅伝。
高校時代からの友人S本氏が遊びに来るということもあり、なんとなしに今年も沿道に応援に行くことに話がまとまった。
残念ながら愚弟の出身大学は予選会で負けてしまい、彼の中での盛り上がりはいま一つ。
密かに関東学連選抜のシード入りを願っているらしい。
S本氏に至っては関東の大学ではないので駅伝にエントリーすらしていないが、彼は毎年応援しているようだ。
テレビ観戦も良いけれど、現場の雰囲気も独特なものがあります。
そんな箱根駅伝 沿道観戦のススメ2010。
今回は昨年の反省を活かし、選手団到着予想時刻の1時間前に自宅出発。
今年も隣町にある生涯学習センター横の臨時駐車場に止めて徒歩で沿道まで行こうと画策した。
が、なんということだろう。
昨年1月は無料だった臨時駐車場が1回500円などというあこぎな商売を始めていたのだ。
整地されていないただの原っぱのくせに500円とは、ぼったくり以外の何者でもない。
さすがに正月ぐらい管理人も不在で無料化されているだろうと高を括っていたのだが、
ご丁寧にも正月から出動していて客から金を巻き上げていたのだ。
ふざけるなとUターン。
申し訳ないが近所のファミリーレストランの駐車場に止めさせて頂いた。後でスイーツでも食べに行こう。
S本氏と合流し観戦場所である沿道へ。
これも昨年の反省を活かし、さっさと下り側(往路側)に移動。
最前列に陣取るために少し歩く。
選手団到着時刻の30~40分前には到着していたが、すでに応援客が陣取っており、日なた場所はほとんど占拠されていた。
日陰は寒いので少し歩いて日なた部分に陣取る。
歩いている間にS本氏と弟が応援旗を貰ってきてくれた。
昨年はプレゼント応募券付きの紙旗だったが、今年はなんと旗の部分が布製(その代わりプレゼント応募券がなかった……)になっていた。
……あまりエコっぽくないぞ。
待っている間にS本氏の携帯電話でのワンセグ中継で走行場所を確認。
次第にこちらに近づいてきている模様。それにしてもワンセグで情報確認だなんて時代も変わったものだ。
これでは昨年目撃した箱根駅伝マニアック爺さんなどお役御免ではなかろうか。
ワンセグ見ながらしゃべっている間に大会関係者の車や警察車両が頻繁に通過していった。 旗配っているオッサンたちも含めてこの箱根駅伝に携わっている人間のなんと多いことか。
沿道に応援に来ている方々は別に熱心な駅伝ファンだけではない。
地元に住んでいて近所への挨拶がてら応援しに来た人や、家族連れで"ちょっと出てきました"と思われる人など様々。
風が吹き日なたでも体感温度は低かったものの、沿道の雰囲気はすごく暖かい感じ。
……と、いつの間にか我々の隣に一組の老夫婦が応援に来ていた。
またそのババァが歩道から沿道にはみ出さんばかりに身を乗り出して、選手たちの到着を待っている姿がたまらない。
視界を遮って見えないんだけど。どいてくれねぇかな。
さらに何台もの警察車両、大会関係者の車が通りすぎていった。
そのうち遠くの沿道からざわめきのような空気が次々と伝わってきた。いよいよ応援本番だ。
事前のS本氏ワンセグ中継により順位は把握済み。先頭は優勝すれば61年振りという古豪明治大学。
「がんばれ~」「走れ~」
沿道から暖かい声援がとぶ。
明治が通過した後は選手が全く来ない。2位以下相当差がついているようだ。
やがて遠くの沿道から"選手が来る空気"が伝播してくる。ポツリ、ポツリと選手が通過する。
こうして選手が通り過ぎるたびに旗をパタパタ振って応援。
全20チームが通過して今年の応援は終了しました。
応援が終われば沿道に用はない。
民族大移動のようにぞろぞろと帰路向けて歩き出す。
途中でラーメン屋に長蛇の列が出来ているのを見た。このラーメン屋 別に有名店でもなんでもなく、普通のラーメン屋でなのである。
そんな普通の店にすら長蛇の列が出来てしまう。
恐らく1年間の売り上げの9割を1月2日、3日の2日間で稼いでしまうのではないか。
というか、絶対並んでまで食べたいとは思わないが、「せっかく来たのだから」気分にさせてしまう恐ろしさ。
……これが経済効果か。
そんなことをS本氏と弟と話しながら帰途についた。
今年こそ母校優勝!!
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