水泳東海道五十三次

2007-05-19 (土)
- 或る日常の風景

6月最初の週末に前会社の人から野球部の合宿に誘われた。久し振りに前会社の人たちに会ってみたいと、自分にしては珍しくセンチメンタルな気分に襲われ、その場で快諾の返事をした。

が、返事をした後に気づいた。
今の職場に移って以来、運動という運動を一切しなくなっていた。つまり典型的な運動不足。
前会社在籍時には忙しいと言いながらも週1回続けていたテニスもとんとご無沙汰。こんな体力枯渇状態で1日中野球なんてやった日には、途中でぶっ倒れることは避けられない運命。

照る照る坊主を100個ぐらい逆さにして吊そうか……。
真剣に雨乞いを考えた。

前向きに考えれば合宿まであと2週間ある。今日と来週末にプールで泳げば、合宿で1日切り抜けるだけの体力は復活するのではないだろうか。

と、思い立ったが吉日。
ベッドに横になると忽ち萎んでしまう気力を振り絞って、隣町にあるプールへ行くことにした。しかしただ泳ぐだけでは長続きはするまい。3日坊主ならぬ1時間坊主で終わってしまう可能性すらある。やはりやるからには長続きする方策を考えねばならぬ。

その昔、小学生の頃。学校行事にマラソン大会があった。
マラソン大会をやるためには当然、練習がある。練習といってもただ校庭をグルグル走るだけだったのだが、そのとき走った距離分だけ升目に色を塗り、成果を実感できるようなことをやっていたような気がする。
あの時はたくさん色を塗りたいがために覚えたてのサルみたいに飽きることなく校庭を走り回っていた……。

こ・れ・だっ!

自分の夢の一つに「東海道五十三次を徒歩で制覇」というのがあります。
聞くところによれば江戸時代の人は東海道を約14日で歩き通したらしい(飛脚は東海道を何日くらいかかったの?-よここくnavi)。さすがにこの日数は無理としても一度は歩き通してみたい。
どうせならその予行演習を兼ねて、東海道五十三次(の距離)を泳ぐというのはどうだろう。

題して「水泳東海道五十三次」

詳細は後で考えるとして、まずは泳ぎに行こう。
タンスの奥から昔フィットネスクラブ同好会(※1)が流行った頃に購入した(高い)水着とゴーグルを引っぱり出し、いざ隣町へ!

(※1)フィットネスクラブ同好会……「フィットネスクラブに行こう」というだけの前会社の集まり。会長(=言い出しっぺ)が1回しか行かなかったことは秘密だ。

自分が在住している町と比較して、隣町は教育事業に熱心だと思う。町営図書館をはじめ、町営多目的ホール、町営プールなど教育施設が充実している。まったくうらやましい限り。国体のためだけに莫大な建設費を投じて野球場を造るのだったら……(以下略

そしてこの町営プール。町民、町外民も310円(※2)で1日中泳ぎたい放題という、なんとも良心的な価格設定。

(※2)町民、町外民も310円……しかし購入するチケットは町民と町外民で異なるところがミソ。

実はここ数年真面目に泳いだことはないのだが、こう見えても小学生時代は水泳教室に2年間も通っていたのだ。そして、あまりの速い泳ぎにトビウオと呼ば……(以下略

それはさておき。自転車に乗るのと同じで、泳ぎなんて一度覚えてしまえば忘れることはないだろう。まぁ、だけど、まずは水に慣れるために、まずはウォーキングを……。
しばらくグルグル回ると早くも飽きてきた。好機到来。すべて準備は整った。

ウォーキングを切り上げて、25m以上泳ぐ人用のレーンへ。
まずは軽く1kmとか泳いでおくか?いよいよ東海道五十三次への最初一歩ならぬ一掻きを踏み出した。

……のだが、50m泳ぐともう息が続かない。こんなはずではないのだが……。
とにかく50m以上泳げない。50m泳いで、小休止。もう50m泳いで、大休止。
そしてこれまた信じがたいことなのだが。私は泳ぐのが相当遅かったのだ。

自分では賢明に水を掻いて進んでいるつもりが、後ろから泳いできた中年オヤジにあっと言う間に抜き去られてしまう。
そんなバカな……。このトビウオの(以下略

あまりの凋落ぶりに愕然とする。そして極めつけが、

途中で足の指がつった。

トータルで400mぐらい泳いだろうか。足の指になにやら違和感を感じたと思った次の瞬間、指が全く言うことを聞かぬ。足の人差し指(?)と中指が己の意志に反して突っ張ってしまう。そして激痛。

半ば溺れかけるもなんとかプールを脱し、命の湯(=ジャグジー)へ転がり込んだ。
湯の中で激痛に耐えながら足の指を無理矢理伸ばしたりしているうちに、次第に痛みが引いていった。痛みが消え去った頃、これで復活とばかり再びプールに入ると、1メートルも泳がないうちに再び足の指が……。

本当は10kmほど泳ぐつもりだったのだが、残念ながらここは名誉の撤退を余儀なくされたのだった。

本日の行程:400m

ちなみに「宿村大概帳」(編纂:江戸末)によれば東海道五十三次は約495.5kmほどあるらしい。なぁに、毎日このペースで泳いでいけば東海道五十三次なんてたったの1239日で

……どうやら計画の見直しが必要のようです。

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